拙著『当事者は嘘をつく』が増刷になりました。大変ありがたいことです。現在、アマゾンでは在庫切れでお手元に届くまで時間がかかりますが、hontoですと通常配送が可能なようです。また、全国の本屋さんに配本されていますので、お近くの店舗にお問合せいた…
ついに私の新刊『当事者は嘘をつく』が発売になりました。 当事者は嘘をつく (単行本) 作者:小松原 織香 筑摩書房 Amazon 実はまだ私は、本をこちらに転送してもらっているところで、実物は手に取っていません。なので、「本当に出版されたのだなあ」とのん…
本日創刊した「Modern Times」というwebメディアで、修復的正義の3回シリーズを書いています。無料ですのでご関心ある方はぜひアクセスしてみてください。最近、話題になっている「キャンセルカルチャー」の話題から始まり、なぜ、暴力や犯罪の加害者の声を…
遅まきながら、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を観た。公開された頃に、サバイバーの友人から「あれはDVとか性暴力の話だ」と聞いていたのだけれど、全くその通りだった。 物語は原作の「かぐや姫」をトレースしている。竹から生まれた姫は、おじいさんとお…
水俣病センター相思社が「鬼塚巌記録展」を開催するそうです。水俣で生まれ育った鬼塚さんは、チッソの工員として働き、労働組合にも参加していました。趣味の八ミリで、水俣病患者さんを撮影したフィルムは、全国の労働組合で水俣病の状況を伝えるものとし…
インターネット上で「フィールドワークにおける性暴力・セクシュアルハラスメントに関する実態調査アンケート」が実施されています。本調査は共同研究グループ「フィールドワークとハラスメント」によるもので、学生や研究者をはじめとした、国内外で現地調…
このブログのはてなブックマークを非表示にしました。私自身のブックマークもプライベートモードに移し、見れないようになっています。実質的にはブックマークの使用をやめました。ブログは続けるつもりです。 私は、はてなダイアリ時代から自分の記事にブッ…
筑摩書房の柴山さんが、私の本の装丁をTwitterで公開しています。 【お知らせ】小松原織香さんの『当事者は噓をつく』が1月末に発売となります。「これこそ私が待っていた一冊である」うれしい推薦文は、信田さよ子さんからいただきました。ブックデザイン…
新刊の情報が出ました。1月31日発売予定です。Amazonからも予約できるようです。 当事者は嘘をつく (単行本) 作者:小松原 織香 筑摩書房 Amazon 『当事者は嘘をつく』という、少しびっくりするようなタイトルになっています。自分の性暴力の被害体験について…
修復的司法の研究者のMLで教えてもらったニュースです。大阪・道頓堀のカニ料理のお店のオブジェを壊してしまった若者たちが、社長に陳謝。今は、お店を手伝ったり、新しいオブジェのデザインに協力したりしているそうです。若者たちは、コロナの影響で失業…
このごろのベルギーは毎日、曇天か雨か氷混じりの雪です。今日は霧です。冬はずっとこの調子だそうで、春がいまから待ち遠しいです。クリスマス休暇に入る人も多く、街はイルミネーションの飾り付けも増えました。ただ、今年はあちこちのクリスマスマーケッ…
私が共同コーディネーターをつとめるアジア環境哲学ネットワークで、2022年6月17-18日に、オンラインの国際シンポジウムを開催することになりました。テーマは「アジアにおける環境哲学の多様性」です。現在、個別報告の参加者、パネルセッションやワークシ…
KU Leuvenでの研究仲間のAna Pereiraが、European Forum for Restorative Justiceのブログに、映画を通してを書いているので、こちらでも紹介します。 www.euforumrj.org Pereiraは、映画を通して、個人としての被害者や加害者について考えることの重要性を…
論文「Locked Down with the Perpetrator: The Hidden Impacts of COVID-19 on Domestic and Family Violence in Australia」が公開されました。この論文では、ロックダウン下では、「通常時に社会から疎外されやすい人たち」が支援者と繋がることが困難にな…
オープンレター「女性差別的な文化を脱するために」が話題になっているようです。私も署名しているので、改めて読み返したのですが、問題点がどこにあるのかわからないので困惑しています。オープンレターは以下で公開されています。 sites.google.com オー…
『映画芸術』に菅孝行の映画評「〈事実〉か〈情緒〉かが問われる (水俣曼荼羅/MINAMATA)」が掲載されていると知り、取り寄せて読んだ。この評では2020年に公開された2本の水俣についての映画を比較している。1本は原一男監督のドキュメンタリー作品「水俣曼…
欧州では再びCOVID19の感染状況がよくなく、12月のホリデーで移動する人が多いなか、「どうなるんだろうか」と多くの人が不安に思うような状況です。新たな変異株についての情報も出ており、手強いなあと思っています。 私は秋に新しい英語論文を書いて、も…
『唯物論と現代』に掲載された論文「歴史的不正義からの回復 いかにして被害は語りうるものになるか」を著者よりご恵投いただきました。ありがとうございました。 ヘーゲル、ベートーヴェン生誕250年、エンゲルス生誕200年 (唯物論と現代64) 作者:関西唯物論…
ベルギーはすっかり秋が深まってきて、空は雲りがちで、朝夕の冷え込みが厳しくなってきました。これから欧州の長い冬が続くので、少し憂鬱にはなります。ベルギーのコロナの感染者は増加しており、マスクの着用義務は強化されました。3回目のワクチン接種も…
ベルギーの大学は対面授業を再開し、私の住むフランドル地方では*1屋内でのマスク着用義務もなくなったので、平常の生活が戻りつつあります。9月から学校も再開され、規制が弱まってきているのですが、感染者数も大きく増えることはありませんでした。ワクチ…
アライダ・アスマン『想起の文化 忘却から対話へ』を読んだ。「歴史学の営み」と「記憶の継承」の政治的・社会的交錯を丁寧にときほぐし、未来へ向けて私たちのなすべき態度を示そうとした、挑戦的でスリリングな本だった。 想起の文化: 忘却から対話へ 作者…
id:tyoshikiさんとのやり取りで、ちょっとした発見があったのでメモしておきます。tyoshikiさんは、ネット上で統一教会に対する恐怖心を煽る人はたくさんいるが、自分としてはよく知らないのでわからないと言います。そして、もっと情報発信すべきだと言いま…
今回の近況は水俣についてあれこれをまとめて書いています。 ついに日本では映画「MINAMATA」が公開されたようです。海外向けの予告編に字幕がついたものがありましたが、私はこちらの方が国内向けの予告編より好みです。残念ながら、私はベルギーにいるため…
あるオンライン署名活動*1をきっかけに、統一教会が話題になっている。 私は、統一教会はカルトであり、入会を希望しない限りは決して近づかないほうがいい団体だと考えている。ただし、悪魔化するものよくないと思い、たしか仲正昌樹氏が自分の入信体験を本…
ミラノ日本人学校の中学生の、オンライン報告会があったので、許可をいただき視聴するチャンスに恵まれました。ミラノはコロナ渦で厳しい状況におかれた街です。中学生たちも帰国やオンライン授業など、大変な思いをしながら今日まで生活してきたそうです。…
2021年10月8日に、宗教学者の島薗進氏との対談の企画がオンラインで開催されます。テーマは「グリーフケアと修復的正義」です。水俣や修復的正義について、研究内容はもちろん、今回は個人的な経験や考えてきたこともお話ししようと思っています。対談後は交…
今年のベルギーは、直近の200年で一番雨が多いとも言われるという悪天候続きでした。何度も水害が多発し、夏なのに雨が多く、太陽が恋しい夏でした。そうはいうものの、ベルギー国内の各都市を訪問して、楽しい時間を過ごしました。 ベルギーはワクチン接種…
インターネットではときどき、地域の「町内会」が話題になる。日本は現在、少子高齢化が進んでいるので、町内会の役員の担い手も減り、若者は参加に消極的になりつつある。また、高齢者が町内会を占有しているという批判もある。次のツイートのまとめは興味…
勝間和代さんが、コンプレックス商法について記事を書いている。これは、人々の英会話や身体的特徴の劣等感につけこみ、高額を支払わせるセミナーを批判したものである。勝間さんは記事の中にある動画で、もっと安く1000円くらいから利用できるサービスを何…
毎日新聞で、関西の小劇場であるアイホール(伊丹市)の用途転換が検討されていることが報道されました。アイホールは、小規模劇団のアート活動に貢献してきただけではなく、一般市民とともに活動するワークショップにも力を入れてきた。こうした幅広い活動…