近況

 欧州では再びCOVID19の感染状況がよくなく、12月のホリデーで移動する人が多いなか、「どうなるんだろうか」と多くの人が不安に思うような状況です。新たな変異株についての情報も出ており、手強いなあと思っています。

 私は秋に新しい英語論文を書いて、もうすぐ投稿します。まだしばらくは、研究成果の報告は英語が中心になりそうです。最近は研究の重心をアートに移していて、今回も思い切った議論をしているので査読が大変心配なのですが、新しい挑戦がうまくいって、発表できるといいなあと思っています。

 先日の対談企画に参加された方が、ブログに感想を書いてくださいました。たくさんものもを受け取ってくださって、ありがたく思っています。私はまとまった結論のある話がうまくできず、だいたい矛盾に満ちたことをそのまま話すのですが、参加された方がそこから多くの意味を引き出してくださり、豊かにしてくださっていて、感謝しています。

kmnym.hatenadiary.jp

 さて、いくつかのイベントのお知らせをいただいたので、こちらでも共有します。ひとつめは、薬物依存回復支援者研修(DARS)ついてのセミナーです。リモート参加も可能だそうです。有料で事前申し込みが必要です。

www.ryukoku.ac.jp

 ふたつめは、関西での水俣病センター相思社職員による講演会です。12月10,11日が滋賀、13日が京都です。

www.soshisha.org

 特に私が注目するのは、12月11日の守山である「水俣から琵琶湖へ」の講演会です。チッソ守山工場で、労働運動を牽引した細谷卓爾さんは、びわ湖の石けん運動へも深く関わっていきいます。細谷さんの活動については、関西大学の大門信也先生が論文「草の根サステイナビリティの論理とその条件 : 滋賀県粉せっけん運動に着目して」で検討しておられ、大変勉強になりました。

hosei.repo.nii.ac.jp

 また、細谷さんについての本も出ています。(解説は大門先生です)

 私もこの講演会はぜひ参加したかったです。こればかりは日本を離れていて残念ですが、興味がある方はぜひ足をお運びください。