マラライ・ジョヤが語る

 チラシをいただきました。アフガニスタンの元国会議員、マラライ・ジョヤが来日します。ジョヤさんは、2003年のアフガニスタン憲法制定のロヤジルガ(集会)で、そこに居並ぶ政治家は戦争犯罪人であり、まず罪を問わなければならないと糾弾しました。(その後無理やり連れだされています)当時24歳のジョヤさんのスピーチはyoutubeで見れます。

チラシには、ジョヤさんのプロフィールは次のように書かれています。

人権活動家。1978年アフガニスタン西部ファラー州で生まれる。4歳の時家族とともにイラン、パキスタンに難民として非難。RAWAの学校で学ぶ。10代後半、難民キャンプの識字教室で難民女性たちを教える。1998年帰国し、タリバン政権下で教育を禁じられていた女性たちのために地下教育に携わる。2003年の憲法制定会議で軍閥政治家を戦争犯罪者と糾弾し、BBCニュースが『もっとも勇気あるアフガン女性』と評したことで一躍有名に。2005年第1回総選挙で最年少国会議員に当選。しかし軍閥政治家を戦争犯罪者として裁くよう要求し続け、議員資格を剥奪される。暗殺の危険にさらされながらも、アフガニスタンの自由と真の民主主義を求め、とりわけ世界でワースト1と言われる女性の人権のために、占領・軍閥原理主義という3つの敵と闘っている。光州人権賞始めさまざまな人権・平和賞を受賞。2011年ガーディアン紙の「世界のトップ女性活動家100人」に選ばれる

このジョヤさんが、来日し、講演会ツアーを東京・名古屋・京都。大阪・広島・沖縄で行います。
 企画しているのは「RAWAと連帯する会」です。RAWAは1977年にカブールに設立されたフェミニズム団体で、女性の権利の主張、生活再建や教育に尽力してきました。今はwebサイトでの情報発信もしており、こちらのサイトでは英語でアフガニスタンの女性の現状について読むことができます。

Afghan Women
http://www.rawa.org/women.php

また、2001年10月には、北部同盟と組んでアフガニスタン攻撃を始めた米国を批判し、タリバンはアフガン国民自らの手で倒すべきだという主張を行っていました。日本語訳がwebにあがっていました。

タリバンはアフガン国民の手によって倒されるべきだ」
http://www.jca.apc.org/afghan-women/Special/US_RAWA_Appeal.html

 9.11から10年がたちます。当時の日本政府は米国を支持し、アフガン空爆に手を貸しています。世論も、小泉の旗振りにより、「対テロ戦争」と銘打った軍事行動を支持する声がほとんどでした。10年の間、アフガニスタンの国内の勢力争いは続いており、経済的にも厳しく、状況がよくなったとは言えません。「RAWAと連帯する会」はジョヤさんの講演に際し次のようなメッセージを書いています。

 私たちはこれまでアフガニスタンパキスタンにRAWAを訪問し、交流を重ねてきました。RAWAの活動とともにアフガニスタンの現状もいくらか知る機会がありました。旧ソ連のアフガン侵攻から30年余り、ずっと戦争状態が続き、アメリカ軍の空爆からも丸10年がたちます。ますます混迷を深めるアフガニスタンで人々の願いにこたえ「アフガニスタンに平和と人権、民主主義を」と闘っているマラライ・ジョヤさんの活動を知りました。この度日本にお越しいただき日本各地で公演をしていただくことになりました。震災・原発事故で大変な状況ですが、アフガニスタンと私たちの関わりについて考える機会としていただきたいと思います。

以下、「RAWAと連帯する会」のお知らせです。

マラライ・ジョヤ来日決定!

あのマラライ・ジョヤがついに日本にやってくる!

<RAWA連よりのメッセージ>

★☆★マラライ・ジョヤさん日本講演ツアー決定!★☆★

 この秋、私たちRAWAと連帯する会では、アフガニスタンで著名な女性活動家で元国会議員のマラライ・ジョヤさんを日本にお迎えする運びとなりました。
 その背景には9.11後のアフガニスタンが大きく関わっています。米軍のアフガン攻撃から丸10年が経ちました。『対テロ戦争』と位置付けられたこの戦争を欧米諸国も日本も支持・支援してきましたが、その結果アフガニスタンはどうなっているでしょうか?
 米軍・国連が承認したISAFによる空爆などで多くの民間人を含む被害者を出しています。加えて、これに抵抗する「タリバン」などの反対勢力の反撃(自爆攻撃を含む)でもたくさんの一般市民が巻き添えに遭う状況が続いています。
 米軍は開戦当初、攻撃理由の一つに「タリバンの女性への厳しい抑圧からの解放」を掲げていましたが、女性を巡る状況も改善 されず、女性の人権向上奉仕を掲げるトムソン・ロイター(英)のもと行われた調査でも「アフガニスタンは女性にとって最も危険な場所」という結果となりました。
 かつて文明の十字路と呼ばれ繁栄したアフガニスタンは今や西アジアの最貧国となってしまいました。しかし、例年の現地訪問を通じ、私たちはそんななかでも前向きに闘っている人がいることを知りました。今人々は何を望みどう行動しようとしているのでしょうか。
 今回現地からジョヤさんにお越しいただくのには、平和と人権、民主主義に向かうアフガニスタンの現状について生の声を聴ける、多数の市民を代表して何が必要なのかを話して頂けるという大きな意義があります。わたし達は給油法により自衛隊海外派兵を実現し、50億ドルという支援金でアフガン警察を支えて いる日本の支援の在り方も問い直さなければいけません。
 またこの講演会を通じ、RAWAへの支援とRAWA連への参加を働きかけ運動を広げ、アフガニスタンを身近なものと感じて頂ける方を増やし今後の継続的な支援をめざしたいと思います。 ぜひ一人でも多くの方のご参加、ご協力をよろしくお願いします。

★☆★ 講演日程予定 ★☆★

10/16(日)14時  広島市まちづくり市民交流プラザ5F研究室AB
★「アフガニスタンに真の平和と民主主義を」
(JR「広島」から広電「袋町」徒歩3分)
http://www.cf.city.hiroshima.jp/m-plaza/kotsu.html
主催:マラライ・ジョヤ広島講演実行委員会
問合:090-8602-4232(ヒナダ)

10/18(火)18時半 沖縄教育福祉会館ホール3階大ホール
★「アフガニスタン元国会議員・女性活動家マラライ・ジョヤが語る
〜占領下に生きる〜アフガニスタンの平和と民主主義を求めて」
(モノレール「古島」バス「興南高校前」「古島」「古島インター」)
http://kaikan.oki-htu.or.jp/tizu/annaizu/index.htm
主催:マラライ・ジョヤ沖縄講演実行委員会
共催:RAWAと連帯する会
問合:TEL/FAX098-863-4776(沖縄仲間共同事務所Nオフィス)

10/19(水)13時  沖縄国際大学 非公開授業

10/21(金)18時  大阪女学院大学
★「マラライ・ジョヤの生の軌跡〜アフガニスタン女性人権活動家の物語〜」
環状線「玉造」下車西500m空堀町交差点北入徒歩8分、
地下鉄長堀鶴見緑地線「玉造」下車1番出口西へ徒歩3分)
http://www.osaka-jogakuin.ed.jp/general/about/access.html
主催:大阪女学院大学国際共生研究所
協力:RAWAと連帯する会
問合:06-6761-9341(国際・英語学部 奥本京子)

10/22(土)13時半 同志社大学 今出川キャンパス 博遠館
★「アフガニスタン民主化と今後の課題〜アフガン女性の視点から」
京都市営地下鉄烏丸線今出川駅」京阪「出町柳」)
http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html
主催:同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科
アフガニスタン平和・開発研究センター

10/23(日)13時半 吹田さんくすホール
★「私は声を上げる!祖国アフガニスタンに自由と平和、民主主義を求めて」
(JR吹田駅すぐ吹田さんくす1番館の4階)
http://www.parara.com/map/ekimae/suita_b3.htm
主催:RAWAと連帯する会/マラライ・ジョヤ講演会大阪実行委員会
問合:090-3656-7409(桐生)

10/25(火)14時  院内集会 参議院議員会館 一般参加OK
(地下鉄「国会議事堂前」or「永田町」)
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm

10/26(水)19時  明治大学リバティタワー
★「アフガニスタンに自由と民主主義を求めて 元国会議員の闘い」
(JR「御茶ノ水」or地下鉄「神保町」)
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
共催:RAWAと連帯する会/明治大学社会思想史研究会
問合:090-4062-6715(RAWA連関東)

10/27(木)15時  名古屋学院大学 白鳥校舎 翼館302号室
★「アフガニスタン社会・女性・国際協力」
(地下鉄名港線「日比野」名城線西高蔵」徒歩約8分)
http://www.ngu.jp/outline/access.html
主催:名古屋学院大学国語学部国際文化協力科
問合:masatake@ngu.ac.jp

10/28(金)16時半 大阪大学 豊中キャンパス スチューデントコモンズ
★「アフガニスタンで平和を創るということ〜イスラムと女性の現在〜」
(阪急「石橋」徒歩約20分or大阪モノレール「柴原」徒歩約15分
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/accessmap.html
主催:大阪大学コンフリクトセミナー

10/29(土)13時半 京都大学 吉田南キャンパス 人間環境学研究科 地下講義室
★「祖国に自由と真の民主主義を求めて
〜占領・軍閥原理主義との闘い〜」
(京阪「出町柳」徒歩約10分、市バス「京大正門前」)
http://www.h.kyoto-u.ac.jp/access/
主催:PJ21(京都大学大学院 人間・環境学研究科 岡真理研究室)
共催:RAWAと連帯する会/ピースウォーク京都
問合:PJ21kyoto@gmail.com / 090-3656-7409(桐生)

#時間や場所の詳細は情報を随時更新していきますのでご確認を願います。

http://blog.hullz.net/?eid=984539