あけましておめでとうございます

 昨年は、ベルギーから帰国して、日本社会に最適応するために四苦八苦してました。今もあまりうまくいっていないところはありますが、生活面は立て直しができたかな、と思います。今後の予定がまだ不確定なことが多いのですが、今後も研究を続けていきたいと思います。

 ここ数年は、環境修復的正義(environmental restorative justice)の研究が主になっています。環境破壊において、刑事罰以外のアプローチでどのように処遇・抑止ができるのかが課題です。水俣での調査は継続していて、社会運動史や地域で活動している人を中心に研究しています。今は、集団的記憶の問題として、水俣病の記憶の将来世代への継承が大きなテーマとしてあります。去年に引き続き、今年も資料調査を中心に進めていきます。

 年末に研究倫理についての記事を書いたので、元旦から別の方の記事で言及いただいています。以下です。

fromdusktildawn.hatenablog.com

 私の前回の記事は、大学の哲学倫理学アカデミアの内部的な話なので、おっしゃるように外部の方は「そんな話もあるんだな」程度で気にしなくて構わないと思います。日本でもここ数年で、研究倫理の審査が急激に厳しくなり、各分野でこういう議論が増えています。哲学の学会ではまだ研究倫理のガイドラインや審査基準がほとんど定められていないこともあり、今後の課題になると思います。ひとつの時代の変化ではあります。