2007-01-01から1年間の記事一覧

「SHOAH(ショアー)」

数年前に、記憶と証言の問題に取り組みかけて、絶対に避けることのできない作品だとわかっていながら、入手できなかった。書き起こした本は読んだものの、やはり何がこの作品で起きているのかは絶対知るべきだと思った。同時に、なんとか観ないですませるな…

さくらん

あんまりにも酷くて、映画館まで観に行ってしまったことを忘れようとしていた映画だけれど、バイブ屋LPCのコラム(http://www.lovepiececlub.com/index.html)で、フーサンが「全く同感!」というレビューを書いていたので引用する。 わたしは映画を鑑賞しな…

鈴木清順『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』

大阪の九条(大阪ドームの近く)にあるシネ・ヌーヴォで『清水清順レトロスペクティヴ』(http://www.cinenouveau.com/cinemalib2007/seijun/seijyun.html)と銘打った上映が来月1日まで行われている。私は、『ツィゴイネルワイゼン』と『陽炎座』は14イン…

「G★RDIAS」(http://d.hatena.ne.jp/gordias/)にゲストメンバーで書いています。こちらもよろしくお願いします。

恋人たちの失われた革命

1968年のパリを舞台に、芸術家を志す左翼学生の、革命と堕落のストーリー。と、書けば一行なのですが、本当にそれだけでした。前半の1時間半は警察から逃げまくり、後半の1時間半はパトロンの家で女といちゃいていました。本当にそれだけで3時間の作品が終わ…

男子力からオッサン力へ

男子力からオッサン力へ(前の日のエントリーから続いています) ところで、私は年上の頼れる男が好きだ、と言った。まっとうな趣味だと思われるかもしれないけれど、そうでもない。女子同士の飲み会で、「好みのタイプの芸能人は?」と聞かれると、動揺する…

「非モテ」か「女子力」か?

「非モテ」か「女子力」か? robierobieさんが非モテを自称するフェミニストを批判している。 たまにフェミニストを自称する人の中に、自分はモテない女だ、とか、わざわざいう人がいるけど、あれってどうなんだろう。例えば、「非モテ」を自称するくせに、…

外出中です。

姥捨て山の尾根を歩く

ある主婦が私に囁いた。 「私、ボケたおばあちゃんを施設に入れてあげたかったの。」 在宅介護で、看取った女性は私に、近所の目を避けるように小声で言った。 私自身は、姥捨山問題とは、端的に「嘘つき・欺瞞」の問題だと考えている。すなわち、「出来るの…

東浩紀・北田暁大『東京から考える』*1

『東京から考える』を手に取った。近年、期待される若手の人文科学と社会科学の書き手なので、注目を集めた本だ。ぱらぱらとめくるうちに違和感ばかりが増す。これは、地元情報誌や、フリーペーパーで連載すべき雑文ではないのか。以前、あるMLで批判したチ…