講演会「やり直せる、支え合う社会を目指して」

 先日、ご紹介したNPO法人「静岡司法福祉ネット明日の空」が、本格的に活動を開始します。「明日の空」は、生活困窮による犯罪を繰り返しを止めるための支援を行っています。

NPO法人「静岡司法福祉ネット 明日の空」(設立準備室)
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20140625/1403678125
(以下よりワードファイルで活動用リーフレットがダウンロードできます)
NPOパンフレット最新[H24-02449].docx 直

 これを機に設立記念講演会を開催するそうです。基調講演はホームレス支援を切り拓いてこられたNPO法人「抱僕(旧:北九州ホームレス支援機構)」の奥田知志さんです。ほかにも行政の福祉の専門家を招き、シンポジウムも行われます。ご関心のある方はぜひご参加ください。

もう、ひとりにさせない

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生活困窮者への伴走型支援――経済的困窮と社会的孤立に対応するトータルサポート

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 私も講演会にメッセージを寄せています。ものすごく悩んで書きました。

『ちょっと変わってる』とか『みんなに合わせられない』とか『生きるのがものすごく大変』とか色んな人たちの『あんまり他人を傷つけずに、楽しく暮らせる方法』があればいいなあと思っています。明日の空で見つかりますように!

 このブログでも何度も書いてきましたが、私の出発点には「被害者支援」があります。対立してもおかしくありません。それがいつの間にか、加害をする人たちを支える活動に関心を持ち、今は応援する立場です。その理由は、私が出会ってきたのが「うまくやれない被害者」たちだったからかもしれません。時には自分が「加害者」だと思っている人が、口から溢れ出すように被害経験を語る場にも立ち会いました。深く傷ついた「被害者」が、暴力的に違う人を攻撃するさまを見てしまうこともありました。
 「他人を傷つけて生きている人たち」「ルールを守れない人たち」は、一人一人に出会って話を聞いていくと、かれらが面白かったり優しかったり、人間的魅力に溢れていることに気づきます。でも、同時に、その人たちに人生を大きく曲げられ、何十年も苦しみ、ときには命さえ奪われている「被害者」もいます。ある人にとって「愛すべき人」が、別の人にとって「非道な悪人」であること。そんなことが当たり前に両立しています。被害者や加害者に関わることは、そんな人間のわけのわからない混沌に触れることかもしれません。
 いつも、犯罪や暴力の問題の一つ一つに対しては、「なんで、こんなことになっちゃったんだろう」と思います。貧困や病気や障害、過去にあったこと、社会制度などたくさんの理由が挙げられます。そして「偶然」というのも大きな理由の一つになるでしょう。その一つ一つを明らかにするのは、きっと研究者の仕事です。でも、同時に私はその「わからなさ」「どうしようもなさ」に引っぱられて、今もこの問題に関わっているのだろうと思います。

「やり直せる、支え合う社会を目指して」

日時: 平成26年11月26日(水) 10時〜16時30分( 開場 9時30分)
会場: 三島市民文化会館 小ホール
入場無料(定員350名)
◆基調講演 10 時10 分〜
NPO 法人抱樸  理事長  奥田知志 氏
「絆が人を生かす」
◆国の取り組み 12 時45 分〜 
「 これまでの経緯〜今後の課題」
厚生労働省 社会・援護局総務課
課長補佐 梶川一成 氏
生活困窮者自立支援全国ネットワーク設立発起人
◆シンポジウム
沼津市社会福祉
三島市障がい福祉課
梅田法律事務所
NPO 法人
静岡司法福祉ネット明日の空
沼津市社会福祉課 生活保護係長 長倉正樹 氏
社会福祉士 福田基紀 氏
三島市障がい福祉課 弁護士 下田朗弘 氏
NPO 法人静岡司法福祉ネット明日の空 代表理事 飯田智子

以下のPDFファイルより申し込みが必要です(11月17日まで)
【webクオリティ】チラシver2完成版.pdf 直