ヨシノユギさん、勝利和解とのこと

 支援団体*1を通して、「性同一性障害医療訴訟」の和解が成立したとの報告を受けました。本日の午後、記者会見も行っており、明日以降にマスメディアでの報道がある模様です*2
 私はヨシノさんの裁判を傍聴しており、証人尋問に関しては記録をつけています。興味ある方はご参考ください。

性同一性障害医療訴訟 証人尋問傍聴」
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20090916/1253098998

性同一性障害医療訴訟 証人尋問傍聴(2) 」
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20090928/1254138317

性同一性障害医療訴訟 証人尋問傍聴(3)」
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20091007/1254911529

原告のヨシノユギさんは、大阪医科大学付属病院で2006年5月に、乳房切除手術を受けました。その後、ヨシノさんの胸の患部は壊死しました。しかし、ヨシノさんの再三の説明や謝罪の要求に、病院側は誠実な対応をしませんでした。そこで、ヨシノさんは、真実究明と補償を求めて、2007年3月に提訴に踏み切りました。3年にもわたる長い裁判となりましたが、病院側は不備を認め慰謝料を支払うようです。
 ヨシノさんの提起を通して、GID医療が大きな問題を抱えていることが、公的な場で語られることとなりました。医療の場において、患者は弱い立場におかれやすくなります。問題があっても、医療サービスを受け続けるために、声をあげられないことが多いのです。その中で、ヨシノさんの提訴は、大きな意義があることではないでしょうか。
 また、ヨシノさんは、3月号の『現代思想』で聞き取り調査に基づき、いわゆるGIDの「正規医療」を拒否した当事者を紹介しています。「正規医療」のなかで、医師の暴言や、連携不足が起きていることを、明らかにしています。

吉野靭「ヒポクラテスの切っ先」167〜179ページ

現代思想2010年3月号 特集=医療現場への問い 医療・福祉の転換点で

現代思想2010年3月号 特集=医療現場への問い 医療・福祉の転換点で