関西クィア映画祭企画

 MLでお知らせを頂きました。関西クィア映画祭のあと、感想をやり取りする交流企画です。

第32回サバイバル・フェミニズム―映画祭を楽しもう!
 
 今年もやってまいりました!関西クィア映画祭を楽しむ企画です
。毎日、毎日、テレビをつけても、ネットをつないでも、電車
の吊り広告をみても、差別と偏見の嵐。「あー!こんな日本社会から逃
げ出したい!」鬱々と思い悩む日常を蹴飛ばして、映画祭に
出かけませんか?映画をテキストに、感じたことを話したり交
流する企画です。普段、感じている思いを、言葉にするキッカ
ケになれば幸いです!
 「男」を強調したい方も、「女」を強調したい方も、「性別
二項対立粉砕」を強調したい方も、「そんなことどうでもいい
」と思ってる方も、そろってご参加下さい。もちろん、「サバ
イバル」を強調したい方も、「フェミニズム」を強調したい方
も大歓迎です。

日程:7月23日(月)
場所:ジェリーフィッシュhttp://homepage3.nifty.com/Jelly_Fish/
*「ジェリーフィッシュ」は女性限定のお店ですが、営業時間
外に貸し切りでお借りしますので、参加者の性別は問いません。
参加費:映画代実費+ワンドリンク実費
    当日飛び入り大歓迎!
    (人数把握のため、参加希望の方は当日までにご連絡
くださると助かります。)

これを見て感じたい!話したい!

『男子であること』
7月21日(土)17:00〜(映画70分+トーク30分=100分)
『0メートルの隔たり』
7月23日(月)16:30〜(解説30分+映画89分=119分)
 【チケット】1回券:前売1400円、当日1600円
       3回券:前売のみ3800円
       関西フリーパス:前売10000円、当日12000円

『0メートルの隔たり』終了後(18:30ごろ)、ホール入口に
集合してお話できるところ(ジェリーフィッシュ)へ移動して
、おしゃべり、交流しましょう。22時くらいまでやっていると
思うので、映画の余韻に浸って途中から参加したいなという人
もお気軽にどうぞ。
ご質問があれば090-3842-8759までお電話ください。

問い合わせ:
dokusyo@projectq.info
090-3842-8759


※関西クィア映画祭は7月20日〜24日まで開催されます。詳し
くは(http://www/kansai-qff.org)

☆映画(+企画)解説ー!!

『男子であること』
Sam Feder and Julie Hollar / 70分 / 2006 / 米国 / 英語
http://www.boyiam.com/

 トランスしても、前からのカノジョとうまくやっていけるの
?男としてパスすると、レズビアン・コミュニティの一員でな
くなるの?トランスして黒人男性になった時に受ける人種差別
の方がひどいの?などなど、疑問を抱きつつ、3人のFtMが自
分の言葉でトランスの道を語る。その話を通して、ホルモンを
飲んだり、手術を受けたりして身体をかえることで、いかに生
活の全てが変わるかを描くドキュメンタリー映画

 FtM本人、パートナー、友人の生の声をはじめ、トランス男
性にまつわる複雑な社会的事情を学術的、クィア・コミュニテ
ィ的に考える。

※映画上映後に、30分のトークが予定されています(ヨシノユギさん・塩安
九十九さん)

『0メートルの隔たり』
Elle Flanders /89分 /2005 /カナダ /英語/ヘブライ語
http://www.zerodegreesofseparation.com/
英語字幕有り

 パレスチナ人のセリムとアラブ系ユダヤ教徒エズラは、エ
ルサレムに住むゲイカップル。しかし、セリムは西岸地区に強
制送還されてしまい、エズラと一緒にエルサレムで暮らすこと
ができない。
 イスラエル市民でもあるエズラは、イスラエルによるパレス
チナ占領に反対して、今日も検問所の兵士に語りかける。「命
令に従っているだけ」と言う兵士に対して、エズラが問いかけ
る―「ナチスもそうだった。自分が何をしているか、自分で考
えて欲しい」。

 レズビアンカップルであるエディトとサミラは、占領に反対
するデモに参加している。しかし、軍事政権の抹殺リストに載
っていたアルゼンチンからイスラエルに逃れて来た移民ユダヤ
教徒の家族の一員であるエディトにとっては、イスラエル国
は自分たちの家族を救った存在だった。エディトにとっての祝
日「イスラエル独立記念日」は、パレスチナ人のサミラにとっ
ては、イスラエルによる侵略が開始された悲劇の日だった。
 この映画の監督の祖父母は、実はイスラエル建国運動に関わ
っていた。映画は、その当時の記録フィルムも織り交ぜながら
淡々と進む。イスラエルによるパレスチナへの侵略と占領が継
続される現状で、各個人の置かれる政治的背景が大きく異なっ
ている2組の同性カップルを通して、「個人と個人」「個人と
社会」の、複雑な距離感を描くドキュメンタリー。

※映画上映前に、イスラエル/パレスチナ問題についての簡単
な解説(30分程度)も予定されています。解説は、「非暴力直接
行動」で知られるパレスチナNGO「国際連帯運動(the
International Solidarity Movement/ISM
)」への参加経験もある、ひびの まことさんです。