「ガザ回廊」上映会

 京都で「ガザ回廊」の上映会が開かれます。私はこの上映会の企画ミーティングの一環で、先日「ガザ回廊」を鑑賞させてもらいました。英語字幕でしたので、理解できたとは言いにくいですが、強烈な映像でした。特に、子どもを中心に据えた映像で、言葉に詰まるようなシーンも撮影されています。また、「将来はないんだ」「死?それってどういう意味があるの?」という子どもたちの淡々とした問いに迫られます。

■●映画『ガザ回廊』上映会●■


〜ガザとイスラエル、虐殺と倫理破壊の暴力に迫る〜


●2009年2月11日(水曜・休日)
14:00〜17:00(13:30開場)

●会場:京都大学吉田キャンパス総合人間学部棟1階 1102大教室

●資料代:200円


【プログラム】
(第1部)14:00〜
映画『ガザ回廊』上映

(第2部)15:30〜
学生による報告と議論
・『ガザ回廊』解説
イスラエル国内の動向報告
・ガザ虐殺とホロスコースト



昨年末から3週間以上にわたって続いたイスラエルのガザ攻撃で、パレスチナ人1300人以上が殺害され、約6000人が負傷し、およそ5万人が住む家を失いました。無差別大量虐殺−−ガザで起きていることを最も精確に言い表す言葉−−、私たちがその3週間にだけ注目して心を痛めているのであれば、またすぐに、ガザは忘れ去られ、同じような虐殺が開始されるでしょう。ガザでパレスチナ人がこれ以上殺されるのを食い止める。それはまず、1948年以来一貫してイスラエルパレスチナ人へと振るまってきた人間性剥奪と占領・虐殺の暴力が今回のガザでも繰り返されている事実を知ることから、そして1000人の殺戮でやっと事態の深刻さへと目を向けるような私たちの「倫理」の荒廃もまた認めることから、始めなくてはならないでしょう。

今回は、パレスチナ人の命を奪い、イスラエルに住まう者たちをも深く蝕む、その暴力とはいったい何なのかを考えたいと思います。手がかりとして、まず2001年の侵攻下ガザを映したドキュメンタリー映画『ガザ回廊』を上映し、次にイスラエル国内の兵役拒否者や軍事侵攻・占領に反対の声を上げる者たちの活動を報告します。

■映画『ガザ回廊』■
2001年、第二次インティファーダ勃発直後、イスラエル軍の侵攻と封鎖下のガザ。銃撃・ミサイル投下・家屋破壊・毒ガス兵器…。あらゆる暴力に晒されるガザの姿と、そこでの生がいかなるものかをつぶさに証言する住民たちをカメラは精緻に追っていく。

ジェイムズ・ロングリー監督、2002年、74分

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主催●京大人環および総人学生『ガザ回廊』上映有志
共催●京都大学大学院 人間・環境学研究科 岡 真理研究室
問先●
(院生・熊本拓矢)
takuya0417@hotmail.com
サイト●http://wiki.livedoor.jp/p_semi2009