新卒一斉採用の害

青山学院大は、就職の内定を取り消された来春卒業予定の学生について、希望すれば単位をすべて取り終えていても特例として留年を認めることを決めた。卒業した場合、来春以降の就職活動で新卒扱いされず、不利になる恐れがあるため。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000140-mai-soci

私は、非常に就職が厳しい時期に大学生をやっていた。だから、友人たちの就職活動の様子を聞いて、新卒と既卒のあまりの扱われ方の違いを耳にしてきた。それから、数度の留年、・浪人、社会人入学など、典型的でない学生生活の送り方をした学生の苦労も。
 青山学院大の判断は、現実的戦略としてわからなくもない。無駄に学費を払ってでも、もう一年、就職活動をしたほうが有利だというのは本当のことだと思う。しかし、この問題で注目すべきは、内定取り消しが起きたということではなく、新卒一斉採用が非正規雇用者・非就労者(学生含む)の生き方をきつく縛っているということだ。