
- 作者: 谷川史子
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2008/01/28
- メディア: コミック
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私が谷川さんの漫画を初めて読んだのは、小学生のときに買っていた「りぼん」で連載していた「くじら日和」である。

- 作者: 谷川史子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1993/05
- メディア: 新書
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たいしてカッコよくも、稼ぎがよくもない男の子とが、自分のことだけをひたすらに愛してくれる。どんなにダメな自分も受け入れて、にこにこしていてくれる。なんていうか、ヘテロ男子の多くが描く「お嫁さん」みたいな男の子が登場するのだ。「私の自己肯定をしてくれる男の子」という、ヘテロ女子にとっての王道の妄想と、「陰から僕のフォローをしてくれるお嫁さん」という、ヘテロ男子にとっての王道の妄想がドッキングして、大変都合のよいファンタジーができている。そして、谷川さんは、女子にとって「こうありたいな」と思うような、媚びない頑張り屋さんの女の子を描くのが上手だ。それに同一化する私は、なんか自分まで「かわいい女の子」になった気分がする。
私にとっては、ポルノグラフィや、「やおい」についての愛着を語るより、谷川ファンであることを語るほうが、ちょっと恥ずかしい。欲望が駄々漏れである。