少女マンガの夢
2年くらい前に、「ハーレクイン雑誌がキてる」というような記事*1を書いたんだけど、さらに市場は広がってるみたい。先日、書店の雑誌コーナーをみてみると、「別冊ハーレクイン」に続き、「マリエ」「ハーモニィRomance」も平積みにされている。
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2009/06/30
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- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2009/07/10
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ハーモニィRomance (ロマンス) 2009年 10月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2009/08/21
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私は「修行もの」や「大河もの」が好きだったので、その手の少女マンガがすっかり廃れてしまってかなしい。あえていうと、「のだめカンタービレ」は、学園ラブコメディから、「修行もの」に舵を切りつつあるのかなあ……。
少女マンガに、「がんばって立身出世」というサクセスストーリーではなく、きれいな女の子が、王子様にさらわれる、という夢物語の世界に浸ることを求める層は増えているのかも。
ちなみに、ハーレクインの対極を行くのが「Kiss」です。(なぜか「はまぞう」でうまく出せなかった)ついに「IS」は完結したものの、すっかり男女の現実の恋愛関係を描くことに専心し始めた「30婚」や、妊娠・中絶をテーマにした「ナチュラル」など、フェミカテゴリーで分類できそうなマンガのラインナップになってきました。7/25号の「ワーキングピュア」では、30をすぎて女として働くこと、みたいなテーマも扱っていたし。一方で、ファンタジーに突っ切るのは「苺田さんの話」。リカちゃん人形に、宇宙人が憑依したという設定なんだけど、そこんところを深く追求せずに、ひたすらほのぼの恋愛マンガになっている。そして、いかにもありそうな日常を描く中で、エイリアンの孤独を掬いとろうとするという、小沢真理マジック。
でも、ある意味、「外部のもの」としてみられている人たちと、なんとなくゆるゆるやっていける世界というのが、最近の少女マンガ読みの求めているユートピアなのかも。私もそういう作品が好きだ。代表作はこれ↓
- 作者: 岩本ナオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/10
- メディア: コミック
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