「3個に1個は辛い飴」でDV防止

 昨日の3月1日に、「purple eyes(パープルアイズ)」という団体が、銀座で飴を配りました。

「3個に1個は辛い飴プロジェクト」
http://purpleeyes.jp/contents/category/ame/

これは、内閣府調査で明らかになった、「結婚した女性の3人に1人がDVの被害にあった経験がある」という状況をアピールする活動です。配られた3個の飴のうち、2個は甘く、1個は辛い。これは「一見すると甘く幸せに見える夫婦や恋愛関係のなかにも、DVという問題が発生する可能性があることを示唆」しているそうです。これまでの女性団体や自治体の啓発により、夫婦や恋人など親密な関係にある間柄で起きる暴力が、深刻な問題であることは世間でも知られるようになりました。しかし、まだまだ、「他人事」で自分の身には降りかからないような問題であると思っている人は多くいます。私も、個人的な関係でDVの被害経験を打ち明けられることはよくありますが、「暴力をふるわれているときには、まさかDVのような深刻な問題だとは思わなかった」と語る人はたくさんいます。この活動でも、飴をもらって「3人に1人」という被害を受ける割合の高さに驚きを示した人は多かったようです。
 ストレートな「DVはよくない」「DVに気をつけよう」というメッセージを伝える啓発活動が重要なのは言うまでもありませんが、こうした路上の人たちを「うん?」「なんだろう?」と立ち止まらせ、関心を向けさせる活動も面白いと思いました。
 「purple eyes」はできたばかりの団体のようですが、「映画作り」や「絵本作り」などのアートプロジェクトに積極的で、次々と企画を打ち出していくようです。

「purple eyes」
http://purpleeyes.jp/

また、「むすび札」も販売しています。私はまだなんだかよくわかりませんが、和紙に印刷した名刺のようです。

「良縁成就・むすび札/パープルリボン限定ゆかり色」
http://temppress.blogspot.com/2010/10/blog-post_5186.html

「言いまっせおばさん」とか、私とはセンスがあまりあわない*1ところもありますが、いろんな活動が広がっていくといいな、と思います。
 最後に、再掲*2になりますが、いま、性暴力・DVの24時間無料相談が行われています。男性からの相談や、英語・タガログ語タイ語・中国語・韓国語・スペイン語の相談にも対応しています。匿名でも相談できます。残念ながら今月の27日までです。私のブログのコメント欄でもご意見をいただいていますが、365日の常設が望まれる相談機関だと思います。

「パープルダイヤル」
http://stop-dv.jp/

*1:ジョークにしては笑えないし、「おばさん」のことバカにしてんのかな?と思いました。ていうか被害にあった女性のこと、この人たちは「おばさん」と呼ぶんだろうか。なんかそのへんは疑問

*2:http://d.hatena.ne.jp/font-da/20110209/1297263148