-IST[イスト]零番舘が休館しました
大阪の長堀橋にある-IST[イスト]零番舘が、10月21日に突然休館しました。id:Merineko*1さんが、現在わかる範囲で公演中止・変更の予定をアナウンスしてくれている。
【公演中止】
10/25(土)〜26(日)
劇想からまわりえっちゃん「欠落コンプレックス」
http://070707.web.fc2.com/stage.htm
http://karamawari07.blog110.fc2.com/
★前売チケット購入している方は、払い戻しがあるようです。【公演中止】
11/1(土)〜3(月)
DASH COMPANY+月光の会「月光迷宮」
http://rebirth2008.web.fc2.com/【?】
11/5(水)〜10(月)
Bell Mark
【会場変更】
11/14(金)〜16(日)
演劇集団ドアーズ「「プー」で笑えたあの日の君へ」
http://yaplog.jp/dowords/
http://doors.ikeda-city.com/information.html
★変更後の会場は、前回公演と同じ劇場になるとのこと。【会場変更】
11/18(火)〜20(木)
欠陥ロケット(−)&うさぎchan主催ブッキングイベント「ニシデ、ヒガシデ」(大阪)
http://www.kekkanrocket.com/top.html
★変更後の会場は、アトリエS-PACE。【会場変更】
11/21(金)〜24(月)
Micro To Macro「セイ透明ハロー・セイ金色グッバイ」
http://blog.livedoor.jp/microtomacro/
★変更後の会場は、ロクソドンタブラック。【会場変更】
11/27(木)〜30(日)
ego-rock「僕のカラスと君の揺りかご」
http://ego69.web.fc2.com/
★変更後の会場は、BLACK CHAMBER。【会場変更】
12/5(金)〜7(日)
空羽「蟻巣」
http://ku-u.net/
http://blog.livedoor.jp/ku_u_/
★変更後の会場は、BLACK CHAMBER。【公演延期&会場変更】
12/10〜14
オバンポン創造社「オパンポン☆ナイトVol.2」
http://www.opanpon.com/★in→dependent theatre 1stで、来年2月だということ。
【公演延期】
12/26(金)〜28(日)
特攻舞台Baku-団「三日三晩コタツでみかん」
http://bkd-hotnews.seesaa.net/article/108578514.html
http://www.baku-danger.com/
★「次回同じ、谷屋鈴木プロデュースと言う形で2009年冬に何処かで必ず公演させていただきます。」ということ。【公演日程変更&会場変更】
12/29(月)〜1/4(日)
ウラナチ「100000羽の鳥」
http://www.we-blog.jp/sun/konchu/20081027.php?pg=t
http://home.att.ne.jp/banana/so1/index.html
★2009/1/2(金)〜1/4(日)、BLACK CHAMBER。【公演日程変更&会場変更予定】
1/14(水)〜18(日)
しずかなこえproject「LOVE practice」
http://www14.ocn.ne.jp/~psh/【公演日程変更&会場変更予定】
1/21(水)〜26(月) Project UZU「Continue」
http://yaplog.jp/project-uzu/
★詳細は決定次第、お知らせということ。
(2008/10/28現在。
正確な情報は、各公式で発表されているサイトなどをご確認ください!)
「月光迷宮」の上演を予定していたDASH COMPANY+月光の会のお知らせを読むと、公演数日前に迫っていたにもかかわらず、劇場側からは何の連絡もなかったようだ。代替の劇場が用意されているわけでもない。(追記:代替劇場の提案はあったようだが、それらが公演に適しておらず、実際には代替できなかったようだ。)あまりにも突然のことで、公演を中止せざるを得なかったようだ。本当に気の毒としか言いようがない。
劇団がひとつの公演を打つというのは、一人一人の劇団員が大きなコストを支払って成り立っている。劇場を借りたり、照明機材を用意したり、衣装や音響を整えるための、当日にかかるコストだけではない。公演直前ともなれば、就労できる時間はほとんどできないため、わずかな貯えを切り崩しながら稽古に時間を費やす。出演料など、大きな劇団すら払うことが難しい小劇場演劇の状況の中で、生活費を確保し、なんとか公演費を集めて、本番を迎える。もちろん、公演中止・変更にかかるコストだけが問題ではない。これまでの努力や思い入れを無駄にされた精神的な打撃もあるだろう。
通常では考えられないことだ。-IST[イスト]零番舘には、私も足を運んだことがある。地下にある、小さな劇場である。若手中心の集客力も大きくない劇団が使うことが多い。今回の休館で公演中止・変更を余儀なくされた劇団も、決して発言力が強いわけでもなく、補償を求めることも難しいかもしれない。
しかし、これは、非常に重大な問題ではないか。少なくとも、休館の理由を明示し、なんらかの補償が上記の劇団にはなされることが、必要だろう。(追記:補償はされるようだ)
-IST[イスト]零番舘側は、次のようなブログを立ち上げた。
-IST[イスト]零番舘「休舘!」
これでは、何が何かさっぱりわからない。なぜ、一観客であるMerinekoさんが、公演中止・変更の情報をアナウンスし、肝心の劇場は情報を集められていないのか。(劇場側が、各劇団の代表に電話して聞けばいいだけじゃないのか?)そもそも、この劇場の責任者は誰で、これから誰が後処理をしていくのか?全く責任者の所在が明らかでない。(追記:11月1日の時点で、やっと情報が出ました。しかし、劇場の責任者の所在は、相変わらず不明。どこの誰さんなんやろね。)
演劇の制作についてコラムを掲載しているfringeでも速報が流れているようだ。
大阪・-IST零番舘が突然閉館、約15団体が公演中止・会場変更へ(2008/10/23)
今回の休館の理由について、噂としては聞いているものがある。しかし、噂を広めてもしょうがないという気持ちが、私にはある。きちんとこの件について、劇場側から報告があることを望む。
追記(11月1日)
やっと、情報が出たらしい↓
休館に至る事実とその後の対応
補償内容などが公表されつつある。ていうか、なんでこういう文章になっちゃうんだろうね。正直、どん引きです。それはともかく、補償の交渉があって、報告があるのならば、あとは当事者間の問題かなあ。各劇団さんが、正当な補償を受け取れるよう祈っています。
追記(11月7日)
責任者の方がお名前を出されて、正式な謝罪がありました。下部に転載しておきます。
また、劇場側の公式な公聴会が開かれることになったようです。
「-IST【イスト】零番舘 休館に関する情報共有会」
●日時:2008年11月12日(水)
開場/19:30 スタート/20:00 〜
●会場:ウィングフィールド http://www.wing-f.co.jp/
http://ist-ist-ist.blogspot.com/2008/11/blog-post_03.html
良い方向に向かっているのではないでしょうか。ていうか、うちのブログをもしかして、劇場側の方もみているのでは?(米欄参照)私が自意識過剰なだけ?
もし、ここに書かれたことが、劇場側の今回の対応に反映しているならば、書いた甲斐があったなあと思います。というわけで、意見をお持ちの方は、この記事の米欄を使用していただいても構いません。公共空間として、どんどん議論しましょう。(ただし、管理人は明日から家をはずします。ので、管理は自主運営ということで節度を守ってお願いします)
この度は、-IST [イスト] 零番舘の突然の休館に伴い、多くの方々に驚きと共に、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げ ます。
特に当劇場での公演を控えていた団体・個人の方々には、精神的・物理的にも、甚大な被害をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
当方と致しましては、これらの方々の公演実現に向けて、代替劇場のご用意やチラシの刷り直しなど、できる限りの対応をさ せていただきました。
ほとんどの公演が会場を変更して、同日程で開催する運びとなりましたが、若干の公演が主宰または代表者さまとの相談の末 、延期または中止となってしまったことは、当方の力が及ばなったと痛感しております。
上記については、遅ればせながら、当劇場の公式ブログで公表させていただいておりますが、いまだに風説やウワサの類いが流れており、公演を控えておられる方々やその関係者の方々に不安を与えている状態であることは言うに及びません。
つきまして、-IST [イスト] 零番舘の休館に関して、広く関西の演劇関係者の方々に事実のみをお知らせさせていただく場を、早急に持ちたいと思い、以下の日程で開催させていただくことにしました。
関係者の方はもとより、できるだけ多くの方にご参加いただければと願っております。
最後になりましたが、この場と機会をご提供くださった福本氏 (ウィングフィールド)、また、親身になってくださり、数多くの助言をくださった岩崎氏(劇団太陽族)に感謝すると共に、ひとりでも多くの方々と、真実の情報を共有できる場になることを信じて止みません。
- IST【イスト】零番舘 代表・栃村結貴子
*1:検索をかけると、舞監@日誌の記事や劇団「ミジンコターボ」のブログの記事にも情報があげられている