アジア女性資料センター「『女たちの21世紀』No.61【特集】子ども・家族支援にジェンダー公正の視点を」

アジア女性資料センター「『女たちの21世紀』No.61【特集】子ども・家族支援にジェンダー公正の視点を」
http://ajwrc.org/jp/modules/myalbum/photo.php?lid=164&cid=1

上の機関誌に書評を書かせていただきました。取り上げたのは、李清美「私はマイノリティ あなたは? 難病をもつ『在日』自立『障害』者」です。

私はマイノリティ あなたは?

私はマイノリティ あなたは?

昨年末より、「書評を書きたい」と言いながら、先延ばしになっていました。こうして刊行されることになり、うれしいです。機関誌ですので、一般書店での入手は難しいと思うので、もしご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、上のサイトから通販でお取り寄せください。
 紹介した本は、李清美さんの自叙伝です。自立障害者として生きてきた中で、在日韓国人として育った子どものころの思い出、障害者運動との出会い、家族との葛藤など、ライフストーリーがいきいきと語られています。また、李清美さんは、運動を次の世代の障害者に引き継いでいきたいという強い意志で、この本を書かれました。やさしい言葉で書いてあるので、とても読みやすい本です。
 上の書評では触れられなかったのですが、最終章ではキリスト教者として語られています。運動をすることとキリスト教者であることを、李清美さんは同時に貫いてきました。そして李清美さんは「私は神から障害者運動を与えられた」とも語っています。個人的には一番印象に残った箇所でした。