アジア女性資料センター「『女たちの21世紀』No.61【特集】子ども・家族支援にジェンダー公正の視点を」
アジア女性資料センター「『女たちの21世紀』No.61【特集】子ども・家族支援にジェンダー公正の視点を」
http://ajwrc.org/jp/modules/myalbum/photo.php?lid=164&cid=1
上の機関誌に書評を書かせていただきました。取り上げたのは、李清美「私はマイノリティ あなたは? 難病をもつ『在日』自立『障害』者」です。
- 作者: 李清美
- 出版社/メーカー: 現代書館
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 単行本
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紹介した本は、李清美さんの自叙伝です。自立障害者として生きてきた中で、在日韓国人として育った子どものころの思い出、障害者運動との出会い、家族との葛藤など、ライフストーリーがいきいきと語られています。また、李清美さんは、運動を次の世代の障害者に引き継いでいきたいという強い意志で、この本を書かれました。やさしい言葉で書いてあるので、とても読みやすい本です。
上の書評では触れられなかったのですが、最終章ではキリスト教者として語られています。運動をすることとキリスト教者であることを、李清美さんは同時に貫いてきました。そして李清美さんは「私は神から障害者運動を与えられた」とも語っています。個人的には一番印象に残った箇所でした。