「ゆれる」と「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
連休中に「ゆれる」を観た。
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「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」との面白い比較だったので、私も今日借りてきて、比較してみることにした。
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「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」は、女姉妹の葛藤を描いたもので、コミカルな現代劇。両親が死んだことで、田舎に姉が帰省してきたことで、家族関係がこじれていくドラマが始まる。私はこちらはすぐに飽きてしまった。序盤で、展開がオチまで読めてしまったのである。また、致命的なのは、家族を振り回す根性悪の姉を演じた、佐藤絵梨子のいい人オーラである。一生懸命がんばってる様子が透けて見える。私はこの人のマンガっぽい造形は好きなのだけどな。善玉役の永作博美のほうが、よっぽど不穏な空気を醸し出している。
原作者の本谷有希子は、小劇場系の劇団主宰者。「リアル」な女の狂気を描く作家として人気である。二年前に「クワイエットルームにようこそ」の記事を書いた時も思ったけれど、私はこういうはた迷惑な困った女を描く作風が苦手だ。いつも心の中で、「もしかすると、私の方が根性悪いかも……」と気が滅入る。*1もしかすると「これって私」というふうに共感する女性ファンが多いのかもしれない。
*1:特に、妹のやったことと、私がブログに書いてることって似たようなもんでは?へたすりゃ私の方が根性悪いことやってるかも。