サヨクと付き合い給え

 なにげなく、ネットをうろうろしていたら、紙屋研究所の紙屋さんが面白いことを書いていた。紙屋さんは、男性を自分の好みに育て上げるすすめを綴っているという、女性向けエッセイ本を評している。そして、育てる対象に適しているのは、若い男性サヨクだと勧めている。

 ちなみに、ぼくのまわりにいるサヨクの若い男性たち。
 彼らの多くは、まちがいなく「原石」ばかりである。
 現状ではダサかったり、家事もしなかったり、二人の時間をもってくれなかったりするような人たちではあるが、パートナーとの関係では聞く耳をもっている人が多いと感じる。一昔前の男性サヨク活動家というのは、家では封建的・男尊女卑的、というトンデモが少なからずいたわけであるが、ぼくの実感ではいまの若い男性サヨクはそういうことは少ない。気弱で繊細で、優柔不断である(無気力ではない)。そして、まさに、高殿のようなロジカルな追及に非常に弱い。
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/ordermade-darling.html

わからんでもない。私の同居人は、まさに↑こういう人である。家事がまったくできない人だった*1が、少しずつ上達していて、少しぐらいは分担できるようになった。
 実は、同居人は、付き合い始めたころはまったくサヨクでなかった。だが、私の影響で、すっかりサヨクっぽくなってしまった。労働運動に精を出し、フェアトレード商品を愛用している。私は、どちらかというとサヨクだが、いい加減な性格なので、ふらふら保守的なことを口走ることもよくある。それに比べて同居人は、反動サヨクだけあって、PCにもうるさいし、不条理に対して怒るエネルギーに満ちている。たまにびっくりする。
 若い男性サヨクと付き合うと、めんどくさいのは、理念語りに付き合わないといけないことだ。延々と、社会構想を述べられ、疲れているときは気が遠くなる。私の場合は、私も理念大好きなので、とっても話していて楽しいが、理屈っぽい話が嫌いだと苦痛であろう。私の同居人は、私が話していると突然、図式化を始める。こういうとっぴな行動を面白がれる人には、確かに若い男性サヨクはお付き合いするのに向いているかもしれない。*2

*1:なにせ、お皿の洗い方を知らなかった人である。

*2:私の場合は、同居人以上に、私がとっぴな行動にでるところがあるので、なんの問題もない。