岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」

町でうわさの天狗の子 1 (フラワーコミックスアルファ)

町でうわさの天狗の子 1 (フラワーコミックスアルファ)

いま、一番オススメの少女マンガ。天狗(父)と人間(母)の間に生まれた秋姫は、田舎の女子高生。異形の血を引く者の孤独を……とかではなく、学園ラブコメです。一巻読み終わったら、そのまま走って本屋に行って、二巻を買ってこようかと思った。
 私が気に行ってるのは、放課後の音楽室から聞こえる、謎のひそひそ声を見に行く秋姫と、幼馴染(で天狗の修行をしている)瞬ちゃんの会話。

秋姫 「大丈夫かな……マモノとかいたりしないかな」
瞬ちゃん「平安時代じゃねんだぞ こんなとこに そんなもんいるか だいたい今どき 魔物が棲むのは東京都知事選とサッカーW杯の最終予選くらいだろ」

ほのぼのマンガのくせに、地味に挟み込まれるポリティカルジョーク。不意打ちで吹いた。