SABU「弾丸ランナー」

 近所のスーパーで、300円でビデオが売られてました。気の毒だったので、買ってしまった。風邪を引いてたので、一人で部屋で見る。

 ストーリーは特になく、ダメ男(田口トモロヲ)と、ヤク中ミュージシャン(DIAMOND☆YUKAI)と、へたれヤクザ(堤真一)がひたすら都内を走る映画。それぞれ、追い詰められていたのだけれど、ランナーズハイで多幸感にひたってて、そのままヤクザの抗争に突っ込んで行き、死んだ。オチもたいして面白くないし、疾走感もない。
 おもしろいのは、DIAMOND☆YUKAIの「あなたホントにヤクやってんじゃないの?」な表情とか、堤真一と大杉蓮の淡々としてかっこよすぎる会話とかかなあ。この作品が、ストレートに発展したのが「ポストマンブルース」で、主役を堤さんにしてもっとわけのわからん世界に巻き込んでいったのが「MONDAY」という感じ。
 私はこういう中途半端に売れてるB級日活映画が好きだけど、他人と行くと、相手がたいていつまんない顔してみているのにショックを受けるので、一人で見ます。別にいいんだ〜。