アジア女性資料センター「『女たちの21世紀』No.61【特集】子ども・家族支援にジェンダー公正の視点を」

アジア女性資料センター「『女たちの21世紀』No.61【特集】子ども・家族支援にジェンダー公正の視点を」
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上の機関誌に書評を書かせていただきました。取り上げたのは、李清美「私はマイノリティ あなたは? 難病をもつ『在日』自立『障害』者」です。

私はマイノリティ あなたは?

私はマイノリティ あなたは?

昨年末より、「書評を書きたい」と言いながら、先延ばしになっていました。こうして刊行されることになり、うれしいです。機関誌ですので、一般書店での入手は難しいと思うので、もしご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、上のサイトから通販でお取り寄せください。
 紹介した本は、李清美さんの自叙伝です。自立障害者として生きてきた中で、在日韓国人として育った子どものころの思い出、障害者運動との出会い、家族との葛藤など、ライフストーリーがいきいきと語られています。また、李清美さんは、運動を次の世代の障害者に引き継いでいきたいという強い意志で、この本を書かれました。やさしい言葉で書いてあるので、とても読みやすい本です。
 上の書評では触れられなかったのですが、最終章ではキリスト教者として語られています。運動をすることとキリスト教者であることを、李清美さんは同時に貫いてきました。そして李清美さんは「私は神から障害者運動を与えられた」とも語っています。個人的には一番印象に残った箇所でした。

twitterと2ちゃんねるは似ている?

 twitterが、ずいぶんと浸透してきたなあ、と思います。オフラインの友人から、「twitterって知ってる?」と聞かれることも出てきました。
 ここ最近、なんとなくtwitter2ちゃんねるって似ているような気がしたので、メモしておきます。

(1)短文が好まれる
2ちゃんねるでは、「3行で」というのが暗黙のルールで、特定の話題以外では短文が好まれます。twitterは、140字制限があります。もちろん、連続投稿すれば長い文章もかけますが、せいぜい1000字程度が限界だと思います。(7〜8ポストが限界)
(2)常駐したほうが面白い
2ちゃんねるが多量の書き込みでどんどんスレッドが消費されるように、twitterも自分や他人のつぶやきでTLがどんどん消費されます。そして、たくさんの人をフォローしてアクティブにtwitterを使えば使うほど、自分のTLの流れが速くなります。また、タグ付きの話題は加速度的にツイートが増えることになりますが、そのときそのときにチェックしなければ、情報量が多すぎてついていけなくなります。
(3)まとめサイトに需要がある
上のように、常駐性を求められても、対応できない人もいます。そこで、togetterという、まとめサイトを作るツールが繁用され始めています。2ちゃんねるにしても、twitterにしても、高速で多量の情報が流れ続けていますから、そこから有益だったり面白かったりするものを、ピックアップするにはスキルが必要になります。そうしたことが得意な人が、情報をまとめることにより、カオス化した書き込みが序列化され、編集されます。そういう意味で、twitterは、必ずしも情報が浮遊する場として楽しまれているわけではありません。ある程度、情報をコントロールする人がいます。
(4)罵倒や諍いになりやすい
まだ、利用者がtwitterのサービスに慣れてないこともあるのでしょうが、揉め事も起きています。匿名性の高い2ちゃんねると、顕名性が高いtwitterとの間に、こうした揉め事が起きる共通点が何かあるかもしれません。(かつて、「2ちゃんねるは匿名性が高いから、相手にひどいことを平気で言えるのだ」という人がいましたが、そのへんはどうなんでしょうか)

なぜ、こんなことを思ったかというと、私のtwitterに対する感覚は、2ちゃんねるに対する感覚に似ているからです。たまに覗くとしても、どっぷりつかるほどははまれないし、まとめサイトを読むほうが楽しいと思ってしまいます。それから、やはり短文だというのが私にはネックです。140字では書いた気がしません。空腹時に、ちょっと食べたら、余計にたくさん食べたくなる、というのと同じように、中途半端に短文を書くと、余計に長文を書きたくなります。今は、ほぼ毎日ログインしているのですが、どうもまだ馴染めません。