英国留学を予定しIELTS受験を考えている方へ

 英国政府がビザの申請の条件を変更したようです。日本のIELTS受験の窓口であるブリティッシュカウンシルからお知らせが出ています。

「英国政府は2015年2月20日、ビザの取得を目的とした「Secure English Language Tests(SELT)*」に対する重要な変更事項を発表しました。英国での滞在、移住目的のためにビザを申請する方は英国ビザ・イミグレーション(UKVI)が発表した変更事項をご確認ください。」
http://www.britishcouncil.jp/exam/ielts/selt

 これまで、英国に滞在するためのビザを取得するためには、英語能力の証明が必要でした。英国政府は、2014年4月にTOEFLTOEICのスコアは承認しないことを発表しました。そのため、実質的に日本で受験できる英語能力判定試験はIELTSだけです。そして、英国への留学希望者の多くはこれまでアカデミック・ジェネラルのどちらかを、条件に応じて受験していたはずです。
 しかしながら、今回の変更により、2015年4月6日以降のIELTSアカデミック・ジェネラルのスコアは、一部の大学への留学のための英国のビザ申請では使えなくなります。また、4月5日までに受験したスコアも、英国では11月5日までしか使えません。
(あくまでも、英国政府の決定であり、他国への留学では従来通り使える見通しです)
 英国留学を考えている人は、早期にビザの条件が変更されていないか確認し、対応したほうがいいいと思います。

Highly Trusted Sponsor(HTS)として認められた大学や教育機関に留学する場合は留学先の機関によって規定が異なります。必ず留学希望の教育機関に問い合わせるようにしてください。

Highly Trusted Sponsor(HTS)として認められた大学や教育機関のリスト
https://www.gov.uk/government/publications/register-of-licensed-sponsors-students

 英国ビザの申請のためには、新しく「IELTS UKVI」と「IELTS Skills」という試験制度が導入されます。前者は受験料が4万円近いですし、後者も3万円に近いです。こうした試験は繰り返し受験することで慣れてスコアが上がる傾向があります。この変更はとても厳しいです。

「IELTS for UK Visas and Immigrationについて」
http://www.britishcouncil.jp/exam/ielts-uk-visa-immigration

 留学に関するビザについては以下のように説明されています。

IELTS for UKVI Academic is for test takers wishing to study at undergraduate or postgraduate levels, and for those seeking professional registration in the UK.
If applying for undergraduate and postgraduate courses at UK universities and colleges with HTS status, it is important for you to read the above information on TIER 4 student visa before applying’

Components: Listening, Reading, Writing and Speaking
http://japan.ielts.britishcouncil.org/iorpsea/html/registration/selectExamTypeServlet.do

 私は、英国に長期滞在する予定はないのですが、諸事情でIELTSアカデミックモジュールの受験を申し込んでいました。そのため、主催する日本英語検定協会からお知らせのメールを受け取り知ることができました。そして、従来のアカデミック・ジェネラルモジュールの試験の主催は日本英語検定協会が引き続き行い、新しいUKVIとSkillsの主催はブリティッシュカウンシルが行うそうです。

「英国イミグレーションとビザ取得目的のIELTSに関する重要なお知らせ」
http://www.eiken.or.jp/ielts/students_info/2015/0317_01.html

 私自身が英国への留学を準備しているわけではないので、どの程度の影響がこの変更で出るのかはわからないのですが、こちらにメモしておきます。