ネグリさん、来日中止

 牛場記念フェローシップを中心に、来日して講演会を行う予定であった、アントニオ・ネグリさんが、過去の逮捕歴によって入国できないことがわかった。
 ネグリさんは来日に際し、査証なしで入国できる確認を、各方面にしていた。にもかかわらず、直前になって法務省が入国できないことを通告してきた。

アントニオ・ネグリ氏来日中止について

法務省(入国管理局入国在留課)より、アントニオ・ネグリ氏の日本入国には、彼が政治犯であったことの正式な証明が不可欠であるとの連絡を受けました。ネグリ氏は、過去に、イタリア国内での政治活動に対して有罪判決を受けたことがあり、日本の「出入国管理及び難民認定法」の「上陸の拒否」の項目(第5条4項)に、「日本国又は日本国以外の国の法令に違反して、一年以上の懲役若しくは禁錮又はこれらに相当する刑に処せられたことのある者」は、「本邦に上陸することができない」とあるからです。ただし、この条項には、但し書きがあり、「ただし、政治犯罪により刑に処せられた者は、この限りではない」というものです。ネグリ氏の場合は、出入国管理法が定める「例外」に当たるため、それを証明する公式文書を提出するように、ということでした。入国管理局としては、この書類がない限りは、ネグリ氏の日本入国は認めることができないとのことでした。

http://www.i-house.or.jp/jp/ProgramActivities/ushiba/index.htm

主催者は書類を入手するよう手を尽くしたが、困難であることがわかったため、招聘を中止することにしたそうだ。
 入国管理局が、ネグリさんの講演会の何を心配しているのかわからない*1

*1:だって「ネグリさんとデングリ対話」とか、だぜ?「直前行動!」と煽りが入った催し物も 「田中泯 場踊り 『世界堂々でんぐり』である。でんぐりがえらせてやろうよ。