近況

 そろそろ、夏の休暇も終わって大学に同僚たちが戻ってきました。私はまだ、9月末に学会報告の予定があるのでバタバタしています。少しずつ、在外研究の終わりが近づいており、航空チケットも取りました。1月初めには帰国予定です。

 最後のあがきのように、あちこちの学会に行っています。先週はルーマニアブカレストであった日本学会に聴講者として参加してきました。小規模でしたたが、どの報告もとても面白かったですし、知り合いもいないのにふらっと伺った私を歓迎してくださって、とても嬉しかったです。

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 「まだ帰りたくない」と思う一方で、帰国したらもっと日本の哲学・文化に焦点を当てて、環境問題を中心に研究を続けていきたいという気持ちになっています。もう一回、自分自身とルーツを結び直すための勉強をしたいな、とも思っています。この年になって、やっとそんなことを考えるようになりました。

 そんな夢想はともかく、現実的には科研費や公募の書類の作成に追われています。来年はどうなるのかさっぱりわかりません。

 最近書いたものとしては、平野啓一郎『死刑について』(岩波書店、2022年)の書評があります。共同通信から配信され、全国で順々に掲載されたようです。

 

 オンラインメディア・Modern Timesでは、宮崎駿のアニメーション作品を読み解く連載を続けています。先日、ジェンダーのシリーズの第2回、第3回が公開されました。

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