江口聡氏から自著へご指摘をいただきました。

 京都女子大学教授の江口聡氏が、自著で引用しました英語論文等の誤訳について、以下のご指摘くださっています。ここに挙げられている英語文献を日本で読んでいるのは、現時点ではおそらく私と江口さんだけです。大変な労力の元に、拙著にご指摘いただいていることに感謝いたします。

『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(1)
https://yonosuke.net/eguchi/archives/9864

 拙著は以下です。

性暴力と修復的司法 (RJ叢書10)

性暴力と修復的司法 (RJ叢書10)

 私は大学院の修士課程・博士課程で一貫して「性暴力分野における修復的司法」を専門に研究してきました。周りにほかに同じ分野の研究者はいませんでした。ひとりで一から資料を読むところからはじめました。研究して数年の間は、関連する資料がどこにあるのかもよくわかりませんでした。ヨーロッパにフィールドワークに行き、同分野の研究者から直接、教えてもらって、資料をかき集めて読みました*1
 本来ならば、私の本で「性暴力分野における修復的司法」の問題を論じ尽くすことができるのが理想ではあるのですが、残念ながらいくつも誤訳が残ってしまい大変申し訳なく思います。しかしながら、この本をたたき台にして、今後、「性暴力分野における修復的司法」の研究が進むことを心より願っています。
 いただいたご指摘については、今後、第二版等で修正する機会があれば、反映させたいと思います。江口さん、ありがとうございました。

*1:私が研究をまとめることができたのは、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、ベルギー、アイルランドデンマーク、その他、たくさんの国の研究者が本当に親切に関連する文献を教えてくれて、私に論文を書くように励ましてくださったからです。惜しみなくご協力くださった、みなさんのご尽力抜きには決してこの本は書けませんでした。お名前は挙げられませんが、本当に感謝しています。