性犯罪被害者氏名開示問題についてのまとめ

 私のほうで集めた情報を、時系列で整理しておきます。

2009年5月6日

読売新聞が「性犯罪被害者氏名開示」の問題を報道する。

「性犯罪被害者名も裁判員候補に開示、情報流出懸念の声(2009年5月6日 読売新聞)」
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090506-OYS1T00229.htm
性暴力被害者支援団体を中心に、改善要求の動きが出始める。

2009年5月13日

活動団体が動き始める

てんとうむしさんが、最高裁に電話で6日の報道について問い合わせる。広報課の担当者は、報道について把握しておらずその場でネットで検索し、回答できないと答える。

「被害者のプライバシーは本当に守られるのか(1)」『akira's room』
http://blogs.dion.ne.jp/akiras_room/archives/8394961.html

2009年5月17日

アジア女性資料センターが緊急署名を集め始める。

「【緊急署名】裁判員制度における被害者のプライバシー確保を求める要請にご協力ください」『アジア女性資料センター
http://ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=454

個人ブログでも、転載され、署名活動が始まる。

「緊急;血の凍るような話が明らかに!」『八木啓代のひとりごと』
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-372.html

「■[性]【緊急署名】裁判員制度における被害者のプライバシー確保を求める要請にご協力ください」『キリンが逆立ちしたピアス』
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20090517/1242572366

2009年5月19日

52団体と848人の署名が最高裁に届けられる

裁判員制度:性犯罪被害者の2次被害防止を 女性団体要望(毎日新聞 2009年5月19日 20時56分)」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090520k0000m040086000c.html

16名により最高裁に申し入れが行われる

「【裁判員制度】性暴力事件被害者のプライバシー確保についての申し入れ」『デルタG』
http://www.delta-g.org/news/2009/05/post-277.html#more

「【裁判員制度最高裁への申し入れ続報」『デルタG』
http://www.delta-g.org/news/2009/05/post-279.html

夜になり、「誤解です」と、匿名ブログで指摘がある

(元記事はすでに消失)

 ■誤解です

http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-372.html

http://d.hatena.ne.jp/font-da/20090517/1242572366

裁判員の選任手続で,性犯罪の被害者名を裁判員候補者に伝えることはしません。

なぜなら,被害者の知人が偶然に裁判員候補となることは,確率的にいってごくまれにしか起こらないことだからです。

裁判員6名と場合によっては補充裁判員若干名を選任した段階で,裁判員らに被害者名を伝えます。

その段階で,知人であることが判明すれば,新たに裁判員を選任します。

守秘義務のない多数の裁判員候補者に性犯罪の被害者名が知られる」というのは大変な誤解です。

どうぞご理解ください。

追記:mats3003さん,dekijpさん

万が一,被害者の親族の方などが裁判員に選任された場合には,裁判の公平を欠きかねないことから,裁判員には被害者の氏名を伝えます。裁判員には守秘義務があることは記事の通りです。

http://anond.hatelabo.jp/20090519194354

2009年5月20日

id:font-da最高裁に、上記の「誤解です」の記事について事実確認を行う

■[性][社会]性犯罪被害者の氏名開示問題について(事実確認とお詫び)『キリンが逆立ちしたピアス』
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20090520/1242784755

最高裁より申し入れの回答がある

最高裁申し入れのご報告」『アジア女性資料センター
http://ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=455

「被害者のプライバシーは本当に守られるのか(1)」『akira's room』
http://blogs.dion.ne.jp/akiras_room/archives/8394961.html

akiraさんが法務省や地裁に問い合わせる

「被害者のプライバシーは本当に守られるのか(2)(追記あり)」『akira's room』
http://blogs.dion.ne.jp/akiras_room/archives/8395013.html

2009年5月21日

アジア女性資料センターが抗議活動を行う

「性犯罪被害者の安全を保障しないまま裁判員制度を開始しないで! 被害者の安全とプライバシー保護を求める緊急アクション第2弾」『アジア女性資料センター
http://ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=456