「妊娠協定」?
なにげなく見た、ネットのニュース速報に、よくわからない記事がある。
<妊娠協定>米グロスターで女子高生17人 一緒に子育ても
米東部マサチューセッツ州の人口約3万人の漁師町グロスターで、同じ高校に通う女子生徒少なくとも17人が一緒に妊娠、出産する「妊娠協定」を結び、実際に妊娠した。米メディアが伝えた。夏休みが始まるころには出産する予定で、一緒に子育てをすることも約束しているという。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/teenage_sex/?1214040510
「妊娠協定」?それは何なのだろう?*1と思って、ググってみたけれど、まず英語でなんと言うのか、よくわからない。"agreement pregnancy", "agreement on pregnancy", "agreement regarding pregnancy", "pact to get pregnant"など。英語圏でも、特に専門用語として普及している単語でもない様子。
一応、英語メディアではwbstv.comの記事が詳しいみたい。妊娠した生徒やその親へのインタビューは断られているようだ。しかし、この生徒と交流があり、新入生だったころに子どもを産んだ女性(現在は学校を卒業している)のインタビューが行われている。
The pregnant girls and their parents turned down requests to be interviewed.
A recent graduate who had a baby during her freshman year told Time she knows why the girls wanted to get pregnant.
"They're so excited to finally have someone to love them unconditionally," Amanda Ireland, 18, said. "I try to explain it's hard to feel loved when an infant is screaming to be fed at 3 a.m."
Ireland also spoke with WBZ about her young pregnancy.
"I don't call it a mistake because the way I look at is everything happens for a reason," Ireland said. "But, no, she was not planned."
Ireland will soon become the godmother to her 17-year-old friend's baby boy. Kyla Brown is one of the school's 17 pregnant girls. She says her pregnancy was not planned. Her baby is due in mid-September.
18歳のアイルランドさんは、「彼らは、究極的には無条件に(自分のことを)愛する存在ができるんだ、と興奮していた」「赤ちゃんが朝の3時におなかがすいたと泣き喚いたときに、愛を感じる、ということはとても難しいということを説明しようとした」「私は間違った道を進んでいるとは言わない。全ての出来事には理由がある」「でも、彼女はこれを計画的じゃない」という感じに話している。(のかな?)別の17歳の女性も、「計画的じゃない」と言っている。
とりあえず、妊娠にすごく高い価値があるようなのは、間違いなさそう。「彼女たちは、セルフエステーム(自己尊重感)が低くて、生活でも愛されていない(と感じている)」と指摘する論者もいるみたい。カソリックの教えの影響もあるらしい。
しかし、肝心の妊娠協定が何なのかはよくわからなかった。一応、フィリピンの"agreement on pregnancy wantedness"に関するジャーナルはみつけた。これは、最後の妊娠を機に、「もう子どもを作るのはやめましょう」という話し合いをする/できるカップルの層を調査したもの。関係なさげに見えるけど、最後らへんに、カソリック教徒が妊娠に関して運命論者的であることが指摘されている。
どうも私は、妊娠と運命がどうつながるのかよくわからん(「授かりものだから」みたいな感じのことなんだろうか??)のだけれども、ここがキーになってくるみたい。
さっぱりつかめてないのだけれど、なんか気になる記事でした。
*1:最初は、新宿リブセンみたいなもんかと思った