ハイカルさんが通る
id:eireneさんの記事経由で知りました。クラシック音楽業界の人が、真剣に「のだめ」が流行る日本を憂いているらしい。
「のだめカンタービレ」という人気漫画があり、若い人のクラシック音楽ファン層を広げたという良い話をかねてより聞いていた。それが、テレビドラマでも好評を博し、スペシャル版が二夜に亘って放映されるというので、楽しみにして見た(1月4日・5日 フジTV 上写真 左)そして、驚いた。その皮相なおちゃらけぶり、情感の欠如、そして何よりも音楽性の欠如に愕然とした。
「日本の教育・啓蒙に欠如する『本物志向』」(http://www.news.janjan.jp/culture/0801/0801058429/1.php)
ハイカルチャー代表のようなクラシック音楽業界の人が、サブカルチャー代表のような漫画を、楽しみにしていることにまず驚いた。カルチュアルスタディーズの教科書には、「サブカルチャーはハイカルチャーへの抵抗として現れてくる」と書いてあったような気がする。もちろん、それはイギリスの話で、日本は状況はちがうけれど……だけど、なんか改めてこうやって見ると面白い感じ。
そもそも、クラシック音楽って選ばれた人が聴くものだから、大衆はまがいもので十分なのでは?昔から、ハイカルの人は、サブカルを批判するもんだったみたいだし。
- 作者: マックス・ホルクハイマー,テオドール・W・アドルノ,徳永恂
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1990/03/28
- メディア: 単行本
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