「コーラス」12月号

 「コーラス」12月号は女の名台詞がいっぱい。

コーラス 2007年 12月号 [雑誌]

コーラス 2007年 12月号 [雑誌]

 最終回の「少女漫画」の台詞はよかった。女性漫画家と男性漫画家の会話。

男性漫画家「ほ ほんとに 少女漫画が面白かったら 男ももっと 読んでるんじゃないか?!」
女性漫画家「ちがうよ 面白くないから 読まないんじゃないよ 女は少年漫画も青年誌も読むけど 男は女性漫画誌を読まない それは 面白くないからじゃなくて 男は自分達の価値観に 女が近づくのはかまわないけど 自分達が女の価値観に近付くのは 絶対にイヤなのよ」

松田奈緒子「少女漫画」最終夜

松田さんのこの連載は、フェミの宣伝漫画みたいで、つまらない話が多かったけれど、この部分はよかった。「あたし、あんたらに言いたいことあったんだけどさ」という怨念が上手く実ってます。

 相変わらず「ラウンダバウト」は面白い。私は、今回の主役ゆいぽんみたいな女の子でした。身に覚えのあるエピソードばっかりだった。
 ゆいぽんの名台詞はこちら。

タコはタコだし しらすは しらすじゃん
海産物にも 野菜にも 
かわいいとか かわいくないとかないよ

渡辺ペコ「ラウンダバウト」第9話

「私はかわいいのか、かわいくないのか」という悩みは思春期を絶頂に、それから女子を悩ませる史上最大の謎かも。落ち込んだり、這い上がったりしながら、少しずつ悩みと距離がとれるようになるんだろうな。最後に、ちょこっとだけ自己肯定できるゆいぽんが、とてもかわいかったです。