ドラマ「花ざかりの君たちへ」

 平日の夕方に再放送をしていたので、見てみる。学園ドラマで、主人公の女の子が、男子高校の寮に男装して潜り込むという設定。
 なによりも、副題がすごい。「イケメンパラダイス」。*1なんじゃそりゃ?目が離せなくて見てしまった。最近の芸能情報に疎いのだけれど、多分、ジャニーズ事務所のタレントさんたちが多数出演しているのだと思う。
 いわゆる小劇場系演劇のどたばたコメディに似ている。若い人たちがワーッと走り回って、仮装したり、短い出し物みたいなシーンがつぎはぎになっている。きれいな顔のつるんとした男の子が次々出ていて、へーっと思って観てしまった。
 いつのまにか、こんなドラマも他人事になった。十代の頃は、「こんな学校生活ありえない!」「女子が恋愛ばっかりしてるドラマはおかしい!」などと、真剣に腹を立てて、楽しめなかった。*2しかし、今は、世の中的にどのへんが受けているのか、という、ナンシー関的視座を手に入れた。
 幸か不幸か、年をとると、心安らかに学園ドラマがみれるようになる、ということを発見した。

*1:ちなみに、私は上川隆也以外、どのイケメンにも、全く興味がもてませんでした。上川さんも、変な役だったし。もっと年寄りを出してくれ!

*2:「真剣に」というところが、悲しい。「これを楽しめなければ女子失格ではないか」と恐れ続けた思春期には、学園ドラマは強迫観念的にみては、「こんなのさっぱり面白くない」と文句を言う毎日を送っていました。