近況

拙著をメディアで取り上げていただいています。毎日新聞と共同通信での取材記事は、ネットでも公開されましたのでご覧いただいた方もいらっしゃるかもしれません。 書評サイトHONZでは、首藤さんに引き続き、中野亜海さんも拙著を取り上げてくださいました。…

近況

拙著の3刷が決まりました。ありがとうございます。また、電子書籍の配信も始まっています。 当事者は嘘をつく 作者:小松原織香 筑摩書房 Amazon 明日から新年度となります。今年の年末まではベルギーでの在外研究を続ける予定です。本当はもう住民カードの更…

「望むのは死刑ですか オウム“大執行”と私〔告白編〕」

長塚洋監督のドキュメンタリー作品「望むのは死刑ですか オウム“大執行”と私〔告白編〕」の一般公開に向けて、クラウドファンディングが始まりました。この作品では、オウム真理教の信者たちが起こした犯罪によって、人生が変わってしまった人たちを追ってい…

近況

拙著が増刷され、書店さんでも在庫が復活しているそうです。電子版もそろそろ出ると聞きました。多くの方の手にとっていただき、感謝しています。SNSやブログなどでも話題にしていただき、ありがとうございます。 当事者は嘘をつく (単行本) 作者:小松原 織…

近況

私が編集チームに入っていた、英語ジャーナルの特集企画「Green Criminological Dialogues: Voices from Asia(グリーン犯罪学の対話 アジアからの声)」がオンライン出版されました。 www.crimejusticejournal.com Goyes, D. R., Komatsubara, O. ., Droz, …

近況

本屋さんの総合通販サイトのhontoさんで、私の書いた短いブックレビュー(ブックツリー)が公開されています。ヴィクトール・フランクル「夜と霧」、石原吉郎「望郷と海」、緒方正人「チッソは私であった」、田中美津「いのちの女たちへ」、上岡陽江・大嶋栄…

本の紹介

3月末に「誰も加害者を裁けない」という本が出版されます。これは、京都の亀岡で起きた、集団登校中の子どもたちの中に車が突っ込んで、巻き込まれた方が亡くなったり負傷されたりした事件についての本です。著者の広瀬さんは私の古くからの知り合いで、京都…

近況

拙著『当事者は嘘をつく』が増刷になりました。大変ありがたいことです。現在、アマゾンでは在庫切れでお手元に届くまで時間がかかりますが、hontoですと通常配送が可能なようです。また、全国の本屋さんに配本されていますので、お近くの店舗にお問合せいた…

新刊発売&オンラインイベントのお知らせ

ついに私の新刊『当事者は嘘をつく』が発売になりました。 当事者は嘘をつく (単行本) 作者:小松原 織香 筑摩書房 Amazon 実はまだ私は、本をこちらに転送してもらっているところで、実物は手に取っていません。なので、「本当に出版されたのだなあ」とのん…

修復的正義についてのweb連載が始まりました。

本日創刊した「Modern Times」というwebメディアで、修復的正義の3回シリーズを書いています。無料ですのでご関心ある方はぜひアクセスしてみてください。最近、話題になっている「キャンセルカルチャー」の話題から始まり、なぜ、暴力や犯罪の加害者の声を…

高畑勲「かぐや姫の物語」

遅まきながら、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を観た。公開された頃に、サバイバーの友人から「あれはDVとか性暴力の話だ」と聞いていたのだけれど、全くその通りだった。 物語は原作の「かぐや姫」をトレースしている。竹から生まれた姫は、おじいさんとお…

水俣病センター相思社の「鬼塚巌記録展」

水俣病センター相思社が「鬼塚巌記録展」を開催するそうです。水俣で生まれ育った鬼塚さんは、チッソの工員として働き、労働組合にも参加していました。趣味の八ミリで、水俣病患者さんを撮影したフィルムは、全国の労働組合で水俣病の状況を伝えるものとし…

フィールドワークにおける性暴力・セクシュアルハラスメントに関する実態調査アンケート

インターネット上で「フィールドワークにおける性暴力・セクシュアルハラスメントに関する実態調査アンケート」が実施されています。本調査は共同研究グループ「フィールドワークとハラスメント」によるもので、学生や研究者をはじめとした、国内外で現地調…

ブコメを非表示にしました。

このブログのはてなブックマークを非表示にしました。私自身のブックマークもプライベートモードに移し、見れないようになっています。実質的にはブックマークの使用をやめました。ブログは続けるつもりです。 私は、はてなダイアリ時代から自分の記事にブッ…

新刊のデザインが出ました。

筑摩書房の柴山さんが、私の本の装丁をTwitterで公開しています。 【お知らせ】小松原織香さんの『当事者は噓をつく』が1月末に発売となります。「これこそ私が待っていた一冊である」うれしい推薦文は、信田さよ子さんからいただきました。ブックデザイン…

新刊の予約始まりました。

新刊の情報が出ました。1月31日発売予定です。Amazonからも予約できるようです。 当事者は嘘をつく (単行本) 作者:小松原 織香 筑摩書房 Amazon 『当事者は嘘をつく』という、少しびっくりするようなタイトルになっています。自分の性暴力の被害体験について…

道頓堀のカニ料理店と修復的司法の試み

修復的司法の研究者のMLで教えてもらったニュースです。大阪・道頓堀のカニ料理のお店のオブジェを壊してしまった若者たちが、社長に陳謝。今は、お店を手伝ったり、新しいオブジェのデザインに協力したりしているそうです。若者たちは、コロナの影響で失業…

近況

このごろのベルギーは毎日、曇天か雨か氷混じりの雪です。今日は霧です。冬はずっとこの調子だそうで、春がいまから待ち遠しいです。クリスマス休暇に入る人も多く、街はイルミネーションの飾り付けも増えました。ただ、今年はあちこちのクリスマスマーケッ…

アジア環境哲学ネットワークのオンラインシンポジウム参加者募集のお知らせ

私が共同コーディネーターをつとめるアジア環境哲学ネットワークで、2022年6月17-18日に、オンラインの国際シンポジウムを開催することになりました。テーマは「アジアにおける環境哲学の多様性」です。現在、個別報告の参加者、パネルセッションやワークシ…

「犯罪」と「正義」について考えるための映画の紹介記事

KU Leuvenでの研究仲間のAna Pereiraが、European Forum for Restorative Justiceのブログに、映画を通してを書いているので、こちらでも紹介します。 www.euforumrj.org Pereiraは、映画を通して、個人としての被害者や加害者について考えることの重要性を…

ロックダウン下のDV被害についての調査研究

論文「Locked Down with the Perpetrator: The Hidden Impacts of COVID-19 on Domestic and Family Violence in Australia」が公開されました。この論文では、ロックダウン下では、「通常時に社会から疎外されやすい人たち」が支援者と繋がることが困難にな…

オープンレター「女性差別的な文化を脱するために」について

オープンレター「女性差別的な文化を脱するために」が話題になっているようです。私も署名しているので、改めて読み返したのですが、問題点がどこにあるのかわからないので困惑しています。オープンレターは以下で公開されています。 sites.google.com オー…

菅孝行「〈事実〉か〈情緒〉かが問われる (水俣曼荼羅/MINAMATA)」(『映画芸術』第477号)

『映画芸術』に菅孝行の映画評「〈事実〉か〈情緒〉かが問われる (水俣曼荼羅/MINAMATA)」が掲載されていると知り、取り寄せて読んだ。この評では2020年に公開された2本の水俣についての映画を比較している。1本は原一男監督のドキュメンタリー作品「水俣曼…

近況

欧州では再びCOVID19の感染状況がよくなく、12月のホリデーで移動する人が多いなか、「どうなるんだろうか」と多くの人が不安に思うような状況です。新たな変異株についての情報も出ており、手強いなあと思っています。 私は秋に新しい英語論文を書いて、も…

伊勢俊彦「歴史的不正義からの回復 いかにして被害は語りうるものになるか」

『唯物論と現代』に掲載された論文「歴史的不正義からの回復 いかにして被害は語りうるものになるか」を著者よりご恵投いただきました。ありがとうございました。 ヘーゲル、ベートーヴェン生誕250年、エンゲルス生誕200年 (唯物論と現代64) 作者:関西唯物論…

近況

ベルギーはすっかり秋が深まってきて、空は雲りがちで、朝夕の冷え込みが厳しくなってきました。これから欧州の長い冬が続くので、少し憂鬱にはなります。ベルギーのコロナの感染者は増加しており、マスクの着用義務は強化されました。3回目のワクチン接種も…

近況

ベルギーの大学は対面授業を再開し、私の住むフランドル地方では*1屋内でのマスク着用義務もなくなったので、平常の生活が戻りつつあります。9月から学校も再開され、規制が弱まってきているのですが、感染者数も大きく増えることはありませんでした。ワクチ…

アライダ・アスマン『想起の文化 忘却から対話へ』

アライダ・アスマン『想起の文化 忘却から対話へ』を読んだ。「歴史学の営み」と「記憶の継承」の政治的・社会的交錯を丁寧にときほぐし、未来へ向けて私たちのなすべき態度を示そうとした、挑戦的でスリリングな本だった。 想起の文化: 忘却から対話へ 作者…

「知りたい」けど、そこまで「知りたくない」?

web

id:tyoshikiさんとのやり取りで、ちょっとした発見があったのでメモしておきます。tyoshikiさんは、ネット上で統一教会に対する恐怖心を煽る人はたくさんいるが、自分としてはよく知らないのでわからないと言います。そして、もっと情報発信すべきだと言いま…

近況(映画MINAMATAなど)

今回の近況は水俣についてあれこれをまとめて書いています。 ついに日本では映画「MINAMATA」が公開されたようです。海外向けの予告編に字幕がついたものがありましたが、私はこちらの方が国内向けの予告編より好みです。残念ながら、私はベルギーにいるため…